岸田首相は2022年2月17日、新型コロナウイルスの水際対策を3月から緩和すると表明しました。現時点で弊組合が把握している状況は以下の通りとなります。
外国人の新規入国を観光を除いて順次認め、入国者総数の上限をオミクロン株の対策をとる前の5,000人に戻すとのことです。
在留認定証明書を発行されていながら足止めされている外国人は40万人(うち、技能実習生は12万9千人ほど)に積み上がり、「開国」にはなお遠いというのが現状。
40万人が入国するには5,000人の枠をフルに使えたとしても単純計算で80日かかるため、この上限が続くと待機者全員の入国は半年を超える長期戦になるのは必至かと思われます。
ただ、良い情報もあり、どの監理団体も思っていたことであろう受入企業の業諸官庁へ多くの書類と情報が必要な審査済証の申請が煩雑という批判の声が多く上がり、今回は行動計画の提出をなくすとのことです。
窓口も各業諸官庁ではなく、厚生労働省に一本化し、エルフスと呼ばれる国のサイトに統一し、申請の仕方を指南する専用コールセンターも早期に立ち上げるとのことです。
エルフスのID取得には1~2日かかる見通し。ID取得後、入国者の氏名や生年月日、旅券番号、連絡先など基礎的な情報を登録するとのことです。登録後は即座にオンラインで「受付済証」が受け取れるようになるのはありがたいです。
ちなみにエルフスでの申請受付は3月1日の緩和前に申請できるようにするとのことです。
以前の審査済証の申請では在留資格認定証明書の発行年月日で優先順位を設けていましたが、今回の受付済証の申請ではそれも撤廃されるようです。
そのため、各社・団体がエルフスのサイト解禁と同時に申請が殺到することも容易に予想出来ますので、弊組合としても万全の準備のもと申請していく所存です。